子どもが食に無関心。ごはんを食べてくれないときの対処法

子どもがごはんを食べない理由

多くの親が直面する、「子どもがご飯を食べてくれない」という悩み。子どもがごはんを食べてくれないと、ついイライラしてしまいがち。今回は子どもがごはんを食べない理由と対処法についてご紹介します。

体を動かす機会が少ない

子ども 食に無関心
まず1つ目は体を動かす機会が少なく、そもそもお腹が減っていないということ。

皆さんも、雨の日で一日中家でゴロゴロしていたりすると、お腹はなかなか減りませんよね?

外でたくさん遊んできた日にはお腹が減ります。

このようにエネルギーが消費されると、脳が食事でエネルギーを補給しようと司令を出すのです。

ごはんをたくさん食べてほしいなら元気に運動が一番です!

成長段階によるもの

子ども 食べない
前回の記事でお話ししましたが、味覚には苦みを感じる部分があります。

この苦味は子どもが最も苦手とする味覚です。

2~3歳頃の子どもは、嫌いな食材に対しての察知能力は高く、ごくわずかな量であっても嫌いな食材に拒否反応を示すことも珍しくありません。

特に苦味のある野菜や食べ物が食べにくいです。

また、4~6歳頃は自分の意志を持ち始め、好き嫌いや偏食をしやすい時期になります。

苦手な食べ物を目の前にすると、子どもの手が止まってしまいます。

この場合、大人になるにつれて食べられるようになっていくでしょう。

無理に食べさせようとすると、余計に嫌いになってしまう場合もあるので注意が必要です。

歯の生え変わり時期で噛みにくい

子ども 食 無関心
歯の生え変わりの時期には、一部の歯が抜け上下の歯がかみ合わないこともあり、固いものが食べづらくなったり、物が噛みにくくなったりという問題が起こってきます。

この時期は食事に時間がかかったり、柔らかいものを食べる傾向があります。

子どもの歯の様子を見つつ、状況にあった固さや物を選びましょう!

もっと食に関心を持ってもらうには?

子どもが食事を食べてくれないと、きちんと栄養はとれているのか発育に問題はないのかと心配になってしまいますよね。

では、どうしたら子どもが食に興味を持ってくれるのでしょうか?

一緒に料理をする

子ども 料理のお手伝い
簡単な料理を子どもと一緒に作るというのは、子どもにとってとても良い経験です。

自分で一生懸命作って仕上げた料理は、美味しく感じるものです。

この時期は、料理や配膳のお手伝いをお願いすることで、食事へ興味を持つようになります。

また、最後まで自分で作り上げることで達成感を感じさせることができるのでおすすめです。

子どもが好きな見た目にデコレーション

子ども 食事
子どもが食事を見ておいしそうと思えるような工夫をしてみるのも良いです。

私たち大人も、食事を食べる際も彩が良くきれいな食事の方が食欲がわきますよね。

子どもも同じです。

最近では、100円ショップにデコレーションができるグッズが沢山売っています。

動物の形やハート型に切り取りができる海苔カッターや、トマトやチーズ、フルーツ等にさせる小さなピックを付けるだけでも可愛くなりますね。

あとは、ウインナーをたこさんウインナーにするのも簡単でおすすめです。

食べ物の図鑑や絵本を見せる

食べ物 絵本
食べ物の図鑑を見せたり絵本をみせたりするのもよいでしょう。

「〇〇ちゃんはどの食べ物が美味しそうに見える?」

本の食べ物を見ながら、「じゃあ今日はこれを食べてみようか~?」というように目で見たものを実際に食べてみるのもおススメです。

『おいしいね おいしいよ』(作・絵: わかやま けん 童心社)という絵本は、いろんな動物がごはんを食べているシーンがのっていて、シンプルな絵と子どもにもわかりやすい言葉で書かれています。

是非お子さまと一緒に読んでみてくださいね。

子どもがご飯を食べないときの注意点

子どもがごはんを食べないときは、何か理由があります。

そんなときに、注意しなければならないことがあります。

無理強いして食べることに義務感を与えない

子ども 食 無関心
食べたくないものを無理に食べさせてしまうと余計に嫌いになってしまう場合があります。

無理に食べさせられたことがトラウマになり、大人になってからも食べられなくなってしまう子もまれにいますので、子どもが食べたいと思うまで、少し待ってみましょう。

お友達が食べてたから食べてみる!といつの間にか食べられるようになっている、ということもよくあります。

また、絶対に食べなければいけないものはないので少しずつ様子を見ながら食べられるようになると良いですね。

パパとママがストレスを溜めないこと

子ども 食べてくれない
子どもがごはんを食べてくれないと、親もついイライラしてしまいがち。

いけないのはわかっていても、思い通りにならないと我慢ができない時もありますよね。

そんな時は諦めるのも一つの手です。

一食抜いたくらいでは、大きな問題になることはありません。

次の食事の時間には、お腹が空いてパクパク食べてくれるでしょう。

きっちりしすぎてしまうと、心に余裕がなくなってしまうので、どうしても食べないのなら諦めることも大切です。

食べることが嫌いにならないために

子どもがごはんを食べてくれないとイライラしてしまうのは当たり前のこと。

しかし、食事を強制することが増えてくると、子どもはリラックスして楽しく食べることができなくなってしまいます。

子どもがごはんを食べないときは何か理由がありますのでその原因を探ってみるのも良いと思います。

一番はパパとママが頑張りすぎないこと。

親自身が美味しく楽しくご飯を食べていると、子どもは食べることに前向きになります。

「食べさせなければ」とイライラせず、いつかは食べるようになるとゆったりとした気持ちで食事に臨めば、子どもも食事の時間がストレスになることはないはずです。

家族みんなでおいしく楽しく食事をしましょう!