歯みがきが難しい年齢!

0歳から3歳
0歳~1歳の子どもは歯みがきの意味や目的を理解するのが難しく、その子の性格や好みによって歯みがきが難しいと感じるかもしれません。2歳ごろになると絵本やテレビなどで歯みがきのシーンを目にし、「黒いバイキン」「きれいにする」といった簡単な内容から少しずつ理解しはじめる傾向が見られるでしょう。しかし、子どもは成長の過程であらゆることに対して「イヤだ!」と言うことが多く、歯みがきをするのが難しい年齢です。

「感染の窓」を知っていますか?

生まれたての赤ちゃんにはムシ歯菌はいません。そのまま一生感染しなければムシ歯にはならないのです。ムシ歯は、ムシ歯菌によって引き起こされる感染症、つまり病気です。ムシ歯菌はかぜのウイルスのように、だ液によって人から人へと簡単にうつります。そして、いったんお口にすみつくと、完全に消滅させることは困難です。

感染の窓を意識した虫歯予防を

感染の窓とは、ムシ歯菌に感染しやすいとくに危険な時期のことで、乳歯の奥歯が生えてくる1歳半から3歳くらいの間のことを言います。ムシ歯の原因菌であるミュータンス菌が感染する時期が遅ければ遅いほどお子さまのムシ歯予防につながります。

「歯医者さん嫌い」にしないために

急を要する治療以外は、強引に進めないことも大切です。予防処置が進められなくても、プレッシャーと捉えられる言葉や否定的な言葉はかけず、「今後は一緒に頑張ろうね」と明るい口調でポジティブな言葉をお子様にかけてあげるようにしましょう。少しずつ子どもが強くなり、きっと克服できるはずです。

初診

ムシ歯と汚れの具合のチェック
かみあわせチェック

治療やフッ素塗布などはご来院2~3回目以降となります。※緊急に治療が必要な場合を除く

予防計画

虫歯はコントロールできる病気です。
唾液検査等でお口の中の健康状態やムシ歯のなりやすさを調べ、お子さんにあった予防方法をご提案します。

結果に応じて生活習慣の改善をご提案しますが、ご家庭でできること・できないことを相談して、一緒に計画を立てます。

再評価

確認・再提案

予防計画を実行した結果、どう変化が現れたかを確認します。状態に応じて、今後の予防計画の再提案をします。

クリーニング

歯科衛生士による歯のクリーニングをおこないます。

治療計画

確認の結果、必要な処置について計画を立てます。

虫歯治療

処置をおこなう場合は、ラバーダム(防菌用のマスク)を用いて適切な処置を致します。

治療が必要なムシ歯がない場合は、予防のためにムシ歯になりやすい奥歯の溝をコーティングするシーラント(処置)をおこないます。

再評価

すべての処置が終わったあと、お口の状態が改善し、今後も健康が保たれるかどうかの評価を行います。

評価に応じて、定期メインテナンスの間隔を決めます。

メインテナンス

お口の中の状態に合せ、1ヶ月~3ヶ月間隔で、定期的にメインテナンスをおこない、ムシ歯の発症を抑えます。

メインテナンスの内容は、お口の状態に合わせた検査、そして担当の歯科衛生士が専用の機械でクリーニングをおこなうことが基本です。

0歳から2歳の虫歯予防

821クラブ

0~2歳のお子様がいらっしゃる保護者様に話を伺うと、最も悩ましいのが「歯みがき」とおっしゃいます。ムシ歯予防にご家庭での歯みがきは欠かせません。そこで、子どもたちが歯みがきに興味を持てるように「821クラブ」を開催しています。手遊びや音楽に合わせた歯みがき教室を行うものです。歯みがきは歯がきれいになってすっきり、楽しい!と思えるために、私たちと二人三脚で練習していきましょう。

1歳になっても歯が生えてこない!大丈夫?

一般的に、乳歯は生後6~7カ月頃から生えてきます。しかし、1歳を過ぎても生えないことも。「乳歯萌出遅延」と呼ばれますが、体の発達や発育に問題がなければ、顎の骨の中で乳歯ができているのに、生えてくるのが遅れているだけのことが多いです。生え始めが遅くなっても、基本的に歯や口、言語の発達に影響は出ません。
ただし、「歯が形成されていない」という可能性はゼロではないため、1歳になっても歯が生えてこない場合は一度ご相談ください。