免疫力とは？
免疫力とは、細菌やウイルスなどを体内で常に監視し、撃退しようとする力のことです。
私たちは、この免疫力のおかげで健康的な毎日を過ごせているのです。
それではどんな人の免疫力が落ちやすいのか、どんな生活習慣が免疫力を低下させてしまうのかをご紹介します。
免疫力が下がると病気にかかりやすい
免疫力が下がっていると、疲れやすくなるだけではなく、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
免疫力が下がる原因はさまざまですが、ストレスが過度になると交感神経が優位になり、白血球中の細胞の働きを低下させてしまうのです。
毎日の入浴で体を温めたり、リラックスしたりする時間をつくりましょう。
また、日頃から「適度な運動をする」「睡眠をしっかりとる」など、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。
栄養不足は免疫力低下につながる
かたよった食生活が続くと、健康な体づくりに欠かせないタンパク質・エネルギーが不足し、免疫力はどんどん下がっていきます。
なお、腸の状態と免疫力は深い関係があることが明らかになっているようですから、腸内環境を整える栄養を意識することも大切だと言えるでしょう。
みなさまの食生活はいかがですか？
インフルエンザ、風邪予防に！免疫力を上げる食べ物
バランスの良い食生活で免疫力を高めることができます。
では、どんな食べ物が免疫力アップにつながるのでしょうか？
エリンギやマイタケなどきのこ類
きのこ類にはβグルカンという食物繊維が豊富です。
このβグルカンは、「腸内の免疫細胞に直接働きかける」「免疫物質を増やす働きを助ける」など、総合的に免疫力を高めてくれる栄養です。
アレルギー対策にも有効と考えられていますので、花粉症に悩まされている方にもおすすめできます。
また、マイタケはきのこ類の中でもビタミンDが豊富に含まれており、えのきと比べると約4倍以上の含有量です。
ビタミンDは、免疫を調節する働きがあると言われている栄養ですので、積極的に摂るように心がけましょう。
レンコンやじゃがいもなど根菜類
レンコンやじゃがいものような根菜類には、白血球の働きを強化するビタミンCが多く含まれています。
ごぼうには感染症に対する抵抗力をつける食物繊維が含まれています。
根菜類は免疫力を上げるだけでなく、体を温めるとも言われていますので、普段の食生活に取り入れたい食品です。
納豆やヨーグルトなど発酵食品
発酵食品は善玉菌のエサとなって腸を整えます。
ビフィズス菌をはじめとする善玉菌には免疫力を上げる働きがあると言われています。
味噌や納豆、ヨーグルトなど発酵食品を積極的に摂り、腸内環境を整えて免疫力をアップさせましょう。
免疫力アップ食材を上手に取り入れるには？
免疫力を高めるために様々な食材を紹介してきましたが、これらを上手に毎日取り入れるとなると手間がかかりますよね。
「子どもには好き嫌いがある」「食べて欲しいのに食べてくれない」というお悩みもあるかと思います。
次はこれらの免疫力アップの食材を上手に取り入れる方法をご紹介します。
毎日、味噌汁を飲む
味噌は腸内細菌を整える大豆が原料となっていますから、毎日摂取するのが理想的です。
味噌汁として手軽に食生活に取り入れてみてください。
忙しいときは、お湯を注ぐだけの市販の味噌汁でもかまいません。
市販の味噌汁を選ぶときは、なるべく添加物が入っていない商品で、野菜が多く入ったタイプが良いでしょう。
食物繊維も摂れて、腸内環境も整えられるので一石二鳥ですね。
また、自分で味噌汁を作る場合は生姜を入れるのがおすすめです。
生姜は体の芯から温めてくれるので、代謝アップにも繋がります。
野菜はツナと和えると子どもが食べやすい味に
「食物繊維を多く摂取しましょう」と言われても、野菜嫌いな子どもが多いのが事実。
そんなときは、野菜と子どもに人気のツナを和えて調理すると、食べやすくなりおすすめです。
無限ピーマンや無限ニンジンと呼ばれる、ごま油とツナを野菜と炒め合わせたレシピがたくさん公開されていますよね。
また、春菊には風邪予防に重要なビタミンCが多く含まれているので、ツナやマヨネーズと和えるレシピを活用して食卓に出してみましょう。
私自身も人参が苦手なのですが、ツナとごま油を入れる味付けだとおいしくパクパクと食べてしまいます。
お弁当や常備菜としても最適なので、ぜひ作ってみてくださいね。
免疫力を高める食事の注意点
すべての人に同じ効果があるとは限らない
免疫力アップの食材を紹介してきましたが、それぞれ体内の状態は異なりますので、同じものを食べることですべての人に同様の効果があらわれるとは限りません。
免疫力アップに良いと言われている特定の食品だけを食べるのではなく、栄養バランスの良い食生活を送ることが大切です。
色々な食材を試しながら、自分や家族に合った免疫力アップの方法を知り、毎日の食生活に取り入れましょう。
適した調理方法や食べ方を知ろう
それぞれの食材には適した調理方法や食べ方がありますので、まずはバナナを例にご紹介いたします。
バナナは栄養価が高く消化吸収も良いことで有名ですが、白血球の働きをサポートする栄養が含まれるため、免疫力アップ食材と言われています。
さらに加熱することによってフラクトオリゴ糖という成分が増加しますが、これによりお腹の調子を整え、インフルエンザや風邪の菌に抵抗する働きが期待できるのです。
また、ヨーグルトやチーズには乳酸菌が豊富に含まれていますが、乳酸菌は即効性がなく時間をかけて腸内に働きかけるため、たまにたくさん食べるのではなく、毎日少しずつ摂取しましょう。
免疫力を高めて家族みんなで風邪予防！
免疫力を高める方法の一つとして、食べ物の栄養を意識することについて紹介いたしました。
特に、気温が低く乾燥しやすい時期は感染症が流行しますので、注意したいところです。
手洗い・うがいはもちろんのこと、家族みんなで食事からも栄養を摂り入れて健康的な体力づくりを心がけましょう！
わたしたちと一緒に、お子さまの大切な歯を守っていきましょう。